俺様陰陽師



 頭を抱えたいのを堪えて、内心でうんうん唸っていると、


 教師が困ったなと、呟く声が聞こえた。


「先生、安倍君はどうですか? 芦屋さんに次いで成績がよかったんでしょう?」


 廊下側の席からそんな声がした。


「安倍か。……ああ、いや安倍は家庭の事情で忙しいから無理なんだったな」


 隣の席でもっさり頭のメガネ君がこくりとうなずく。


「ふぅん。じゃあ、わたし立候補します。内申書に影響ありそうだし」


 そう言ったのは、メガネ君を推薦した女の子で。


< 33 / 117 >

この作品をシェア

pagetop