君色。〜ずっと忘れない〜
理科の授業でレポートをパソコンで作ることになり、友達と話しながら楽しく作っていた。その時間内には終わらなかったため、来週の理科の時間にまたやることになった。
そして、その日。
パソコンを立ち上げ、自分のレポートが保存してあるファイルを開くと……
「お前の本文は消させてもらった」
一瞬、ドラマの撮影かと思った。
何か間違えたファイルを開いたのではないかと思った。
けれどファイル名は自分のものだ。

頑張って書いた内容が消された悲しみ
こんなことをした人への憎しみ
こんなことをされてる醜い自分
いろんなものが混ざっていた。
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