天ノ邪鬼
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お前が言えよ。
お前の考えてることなんてお前にしかわかんないだろ?
だったら言えよ。





うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。





「うるさいっ!!」

はっと気がつくとそこは自分の部屋だった。なんでだろう。ここ数日、毎日同じ夢を見る。
そしてふと時計に目をやると7時13分の文字が電波時計に刻まれてた。
あ、遅刻する……



いそいで支度を済ませていつものように朝ごはん…今日はスタパのドーナツをくわえもよりの傷位田駅へ小走りではしる。


7時36分


その時間を見た瞬間私の足がなにかにつかまれて動けなくなったかのように足が止まった。


7時35分


これが私が乗らなくてはいけない電車。
今は7時36分。

「うわ、目の前で電車行くとか最悪……」


まぁ……こんな日もまれにあるのだがそんなことより今は…


「さぁ、このline地獄から脱出しますか」


夜12時頃から放置し今見てみると通知が759件…これから私は7時39分の電車が来てくれるまでに返事をしなければならない。

しかたない……


いつもより通知が多そうだったので腱鞘炎である右手でケータイ打った。
電気が体を駆け抜けるようような痛みが体を走った。

痛い……


さすがに高速で打つと痛い……
しかたない、すこし遅めに打つか。


『まもなく、2番線に東京行きの電車が参ります。危ないですので黄色い線までおさがりください。』


気づくと目の前に電車が来ていた。
私はそれに乗り込み車内で髪の毛を結ぶ。
今日は二つ結びにでもするか……

今日の放課後私の好きな『名倉先生』が私のためだけに細胞観察をさせてくれるらしい。理由は私が授業内にスケッチがおわらなかったからだ。


『まもなく、二畑ー。二畑ー。お出口は右側です。』

おっと、あっという間に乗り換えの駅についてしまった。


ここからが勝負だ。

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