王子様少女とお姫様少年






「財布持った?」



「うん!」




「宿題持った?」



「うん!」



「「行ってきまーす!」」




ふぅ…やっと朝のドタバタは終わったー。




「優季。」



え…?今、夏蓮の声が…





「今日は、結婚記念日だよね?だから早く帰ってくるから。じゃあ行って来るね?僕のお姫様。」




ーーチュッ!




なっ!急に!?




なんか…負けた気がするから…




ウチは大声で言ってやった!



「行ってらっしゃい!ウチの王子様ー!」








『優ちゃん…卒業式終わったね…』



『おう。』



『あの時の約束果たすよ!だから、その…僕のお姫様になってください!』



『お姫様って…ぷっ…はは…なんか高校の時思い出すな…』



『ひどいよ…優ちゃん。』



『ごめん!ごめん!』



『むぅ…』





『ウチの王子様、よろしくお願いします。』




ーーチュッ。





♪ End♪






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