無口で冷たい俺のお姫様



って!!


そんなことどーーーでもいい。






『麗子ちゃん!!俺のこと王子様って!!』




言ったよね?



はっきりと言ったよね?



『っ!!あ、あれはあぁ言えばどっか行くと思ったからよ、それに殴られるのとか見たくない』



思い出したように
少し顔を赤らめて目線を合わせず話す麗子ちゃん。




うっわぁ、、、



久々に見れたよこの表情!!


いつものキツイ顔じゃなくて

照れた可愛い麗子ちゃん。



いつも可愛いけど。




『俺、今幸せ。麗子ちゃんに王子様だって認めてもらったー』



『だから違う!!あんたのことは嫌いなの!』




なんて、そんな言葉で今の俺のこの
幸せな心を崩すことはできないんだよ。


ちょっと進歩したんじゃねぇの?


なんて思っちゃってんだから。




『麗がねぇー認めるとは』



後ろにいた沢木もそう麗子ちゃんに言う。



『だから違う!!こんなやつ好きでもなんでもないし王子様じゃない!』



俺の大好きなお姫様は



無口でクールで冷たい。




だけどとても照れ屋さんで可愛いお姫様。



< 18 / 123 >

この作品をシェア

pagetop