無口で冷たい俺のお姫様
って!!
そんなことどーーーでもいい。
『麗子ちゃん!!俺のこと王子様って!!』
言ったよね?
はっきりと言ったよね?
『っ!!あ、あれはあぁ言えばどっか行くと思ったからよ、それに殴られるのとか見たくない』
思い出したように
少し顔を赤らめて目線を合わせず話す麗子ちゃん。
うっわぁ、、、
久々に見れたよこの表情!!
いつものキツイ顔じゃなくて
照れた可愛い麗子ちゃん。
いつも可愛いけど。
『俺、今幸せ。麗子ちゃんに王子様だって認めてもらったー』
『だから違う!!あんたのことは嫌いなの!』
なんて、そんな言葉で今の俺のこの
幸せな心を崩すことはできないんだよ。
ちょっと進歩したんじゃねぇの?
なんて思っちゃってんだから。
『麗がねぇー認めるとは』
後ろにいた沢木もそう麗子ちゃんに言う。
『だから違う!!こんなやつ好きでもなんでもないし王子様じゃない!』
俺の大好きなお姫様は
無口でクールで冷たい。
だけどとても照れ屋さんで可愛いお姫様。