無口で冷たい俺のお姫様
早速ケーキを取りに行く。
うっわぁぁ、、、
すげぇ甘そう。
別に甘いものが嫌いなわけじゃないが
ここまで甘いものが目の前に沢山
並んでいると食べてないのに口が甘い。
麗子ちゃんは
悩みながらカットされたケーキをお皿の上に
乗せていく。
あ、少し嬉しそう?
軽くだけど口元が緩んでる気が、、、。
『さぁ、食べよっか』
席に座って取ったケーキを一口。
ん、うまっ。
意外に食べれるかも。
『どう?麗子ちゃん』
『、、、ん。美味しい』
『ならよかった、沢山食べなね?』
俺が作ったわけじゃないけど
美味しいと言われると連れてきてあげれて
良かったとそういう気持ちになる。
さっきの映画のこともあるしね。
『松浦君は、大丈夫なの?』
『ん?』
今日、初めての麗子ちゃんからの会話。
これだけでテンションあがる俺って
相当ハマってる。
いや相手が無口な麗子ちゃんだから
特別なのかもしれないけど。
『ホラー映画、、、』
言葉に詰まりながら
そう聞いてくる。