無口で冷たい俺のお姫様
『ん、俺は別に平気かな。それにあんまり内容覚えてないんだよね』
『えっ、なんで?』
キョトンとした表情で
俺を見る麗子ちゃん。
あ、なんか新鮮。
その表情も俺の好みかも。
『うん、麗子ちゃんが俺にしがみついてくれたから俺そっちばっか気になっちゃってね』
そう素直に言ってみる。
どんな反応するのか少し気になったから。
『そ、それはっ、、、怖かったし他に居ないから』
『うん。それでも俺にとっちゃ嬉しかったんだよ』
『っ、、、変』
少し大きく目を開き
ケーキを一口食べる麗子ちゃん。
更に俺はここぞとばかりに言いたいことを
言ってみる。
『いつもは冷たい麗子ちゃんが怖かったからにしろ俺に触れてくれて頼ってくれたんだよ?ラッキーだなぁって』
『ひどいっ、、、ラッキーって』
あ、少しムッとした?
『ごめんね、でも好きな子に触られたり頼られると嬉しいもんなんだよ』
『す、好きって、、、』