花咲く頃に

「別に走らなくても…」

走って息切れしてしまったうちらの原因を答えたら、伊藤くんに言われてしまった。

だって、仕方ないじゃん。
長々と待たせちゃってたんだから。

「満はさ、もうちょっと優しく出来ないのかよ。俺らの為にやってくれたことだろうが。」

池崎くんは、さすが学級委員って感じ。

「あー…はいはい。」

普段はほんとに無口だし、同中の奈々とはケンカばかりだし…
意外な一面を見つけられて嬉しい…のかな?

「伊藤くんって意外…」

「あぁ、いつもこんなだから気にしないで~。」

あ、声漏れてた。
いつもこんなって…嫌だな。

「大丈夫。いつもって言ってるけど、バドが関わるときだけだから。」

今度は表情に出ていたみたい。
奈々が耳打ちしてくれた。

「そうだったんだ。」

なんか、安心かも。
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