姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①

どきゅっ……!

じわりと、修道服に血が滲んだ。

ごぶっ……
と口から血が溢れて、
内臓もいくらかやられたな、と認識した。

「いきなりすぎるじゃない。
……もう少し待ったらどう?」

セレナは口の端を拭うと、
椅子を蹴り、宙に飛び上った。

すると、しゅたたたっ……!と壁を駆け上がる音がして、


セレナはにやりと笑った。
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