姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①

「自分が守らなければ、簡単に死んでしまう…
…そんな命が、ある日突然愛おしくなったんだ。

人間を『餌』としてしか認識していないお前には、
永遠に分からないだろうさ」

それだけ言うと、
エリアルは小夜子の背を壁に預けるように座らせ、
その場から消えた。

「!?」

そして、セレナが怯むと同時に、


腹部に衝撃が走った。
< 120 / 292 >

この作品をシェア

pagetop