姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「私、これまで誰かを好きになった事なんて、一度も無かった。

むしろ、人間なんて大嫌いで……中学の時、一度不登校になったわ。

クラス全員からいじめに遭ってね……。


無視や『幽霊ごっこ』は当たり前。

毎日が、地獄だった。

誰も信じられなくて、当たり前みたいに、
誰も私のことを『対等な人間』として見てくれなかった。

物を隠されたり、暴力を振われたり『形として見える』
いじめはまるっきり無かったから、いくら先生に相談しても無駄だった。



『気のせいだろう』って……!」




言いながら、大粒の涙が姉さんの頬を伝って流れた。


< 190 / 292 >

この作品をシェア

pagetop