姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
姉さんは、何もそんな自分勝手だけを、言おうとしたんじゃない。

だけど、いざという時、
いつも姉さんは肝心な言葉を忘れて、窮地に追い込まれる。



今が、そうだった。


しかし、エリアルにはそれが分からなかったのか、
気が利かずにただそのやりとりを黙視している。



こういう時こそ、俺が、動かなきゃ……。


俺は、木製ベンチに背中を預けて、やっと自力で体を起した。



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