My voice for you ~届け~
椅子から立ち上がり、鞄を持って帰ろうとした時。

バチッ

クラスの中で、いつも煩い派手な人達のグループの中心にいる男子。

男子からも女子からもチヤホヤされている一人の男子と目があった。

そして、スタスタと私の方に歩を進めてくる。

グループの他の人達は、その男子のいきなりの行動にびっくりしてるみたい。

無視しよう、どうせ話せないんだし…。

教室のドアの方にクルリと向いたとき

「ねえ」

と、低めの、少し怒りも含まれてる声が私に向かって発せられた。

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