ごまかすき。【完】



「俺は一途なの。 好きなのは律瀬だけ。 もう、今日恥ずかしいことばっか言ってる気がするんだけど」




茶化しながらもそう言ってくれた事が本当に嬉しい。





「千音は独占欲強いの?」



「んー、どうだろ。 そうでもないんじゃないかなー? え、今質問の時間?」





優しく目を細めて面白そうに言っているその姿にキュンとする。




独占欲、強くないんだ……。




ちょっとがっかりしている自分にびっくりする。



「ま、分かんないけどね」



「へっ?」




唐突にそう言われてなんのことか分からず上(うわ)ずった声が出てしまう。




「独占欲、強いかどうかまだよくわかんない。 嫉妬深いかも未知数」




まあ、いずれわかるよ、なんて呑気に言っている千音に温かい気持ちになる。



< 17 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop