終わらない
家庭崩壊 藤堂凜
日に日に麻衣子へのいじめはひどくなっていった。
でも、誰も麻衣子を助けようとしない。
助けたりなんてしたら次は自分がいじめられる。
それが怖くて助けられない。
私も、その中の1人だ。
麻衣子は学校を休まない。
普通ならこんないじめ耐えられないし、生きていくのも辛いだろうに。
麻衣子が苦しいの分かってるのに。
私、麻衣子の助けられない。
自分の弱さに腹が立つ。
でも、麻衣子をいじめるとその怒りが消える。
みんなと一緒なあ罪悪感なんてない。
コンコン
「凜?ご飯食べない?」
ドン
私はティシュ箱をドアに投げる。
「じゃ、じゃあ、置いておくね」
「チッ」
今まで内気だった私。
親のいうことははいはいと聞いていた。
嫌なこともすべて。
でも、麻衣子をいじめてから反抗してる自分がいる。
なんだか怖い。
私は一日を部屋で過ごすことが多くなった。
朝、親と顔を合わせないように早めに家を出る。
ガラガラッ
「凛。おはよ」
私の幼なじみの桐山涼。
家族でカフェを経営している。
中学は別だが幼稚園からの幼なじみで初恋の人。
「おい。涼!凜ちゃんとイチャイチャしないで手伝え」
「何だよ!うるせえな」
涼は厨房に行った。
「凛、いつもこんな早くにいいのか?」
「うん。いいの。どうせ、心配してないし」
「そんなことないと思うけどな」
「涼には分かんないの」
私はアイスティーを飲んだ。
「凜ちゃん、オムライス」
「ありがとうございます」
ここのオムライスは美味しい。
卵はふわふわで、チキンライスはほど良いケチャップがきいている。
匂いを嗅ぐだけで今にもよだれが垂れそうだ。
「いただきます」
思い切りオムライスにかぶりつく。
「ん~。おいちぃ~」
「凜ちゃんいつもおいしそうに食べてくれるから嬉しいわ」
「おい凜。そろそろ行かねえと。時間!」
涼が階段を駆け下りて来る。
「え!もうそんな時間?」
時計を見ると8時になろうとしていた。
「あ、電車に遅れる」
「仕方ねえな。送っていくよ」
私は、涼の自転車の後ろに乗った。
「しっかり捕まれよ」
そういうと、自転車は勢いよく走り出す。
私は涼の腰に腕を回した。
私は、ぎりぎり時間に間に合った。
「涼。ありがとう」
「おう。じゃあ」
私は走って教室に入った。
ガラガラッ
「みんな、おは、よ」
目の前の光景に目を疑った。
麻衣子が茉奈の靴をなめていた。
「あ。凛、やっと来た」
茉奈は私の方に近づいてきた。
「茉奈。どうゆうこと?」
「何が?」
「だって今、麻衣子・・・」
「あいつ、今日から私の奴隷になったの」
「奴隷!?」
「だってさ、お金、取られたんだよ?」
「・・・」
「だから、何でも言うこと聞くって、自分で行ったんだよ。ね、麻衣子?」
麻衣子は首を縦に振った。
「じゃあ、麻衣子。凛の靴もきれいにしてあげな」
「え!?でも、私は・・・」
キーンコーン カーンコーン
ガラガラ
「はい。みんな席について」
チャイムのおかげで助かった。
「チッ」
茉奈は舌打ちをして席についた。
私も席につく。
ピロリ~
メールだ。
送信相手は、麻衣子だった。
【凜。お願い。茉奈に言ってやめさせて。
私、凜のこと信じてる。
凜の言うこと何でも聞くから】
私は麻衣子の方を見た。
目が合い私は目をそらす。
ピロリ~
また、麻衣子からだ。
【話したいことがある。
放課後、体育館に来て】
「凜ー。次、体育だよ」
「うん。今行く」
私は携帯電話を机に置いて茉奈たちのところに行った。
体育は先生が休みで自習になった。
「私、気分悪いから保健室行くね」
茉奈は保健委員の内田さんと保健室に行った。
「茉奈、大丈夫かな」
「サボりでしょ」
心愛が言った。
「だよね。てか、いじめ、やばくない」
彩加が言う。
「でも、茉奈に逆らったらいじめられるし・・・」
真琴が言った。
「じゃあさ、自然といじめるの止めない?」
私はみんなに提案した。
「それ、いいかも」
彩加が言う。
「やめようって言わなければいいのか」
心愛も言う。
「凛。ナイスアイデア」
「うん」
これで、麻衣子をいじめずに済む。
私はそう思った。
授業が終わり、私たちは茉奈の様子を見に保健室に行く。
「先生。茉奈は?」
「天壌さんなら、教室に戻ったわよ」
私たちは教室に行く。
「茉奈。心配したよ。大丈夫?」
彩加が茉奈のところに駈け寄る。
「うん。大丈夫」
「私たち、着替えてくるね」
「うん」
私たちは更衣室に行った。
「茉奈、元気じゃん」
「嘘バレバレ」
「いつも偉そうにさ、何様ってかんじ」
「あ!最近荒木くんと居なくない?」
「確かに。別れたのかな」
心愛と真琴と彩加が話す。
「凛、お似合いじゃない?」
彩加が私の顔を見て言った。
「え!」
「確かに」
心愛も言う。
「凛かわいいもん。荒木くんとお似合いだよ」
「そんな事・・」
「狙えば。荒木くんのこと」
「いや。彩加の方がお似合いだよ」
キーンコーン カーンコーン
「げ、遅刻する」
私たちは体育館に向かう。
「お前たち、遅刻だぞ」
「「すいません」」
でも、誰も麻衣子を助けようとしない。
助けたりなんてしたら次は自分がいじめられる。
それが怖くて助けられない。
私も、その中の1人だ。
麻衣子は学校を休まない。
普通ならこんないじめ耐えられないし、生きていくのも辛いだろうに。
麻衣子が苦しいの分かってるのに。
私、麻衣子の助けられない。
自分の弱さに腹が立つ。
でも、麻衣子をいじめるとその怒りが消える。
みんなと一緒なあ罪悪感なんてない。
コンコン
「凜?ご飯食べない?」
ドン
私はティシュ箱をドアに投げる。
「じゃ、じゃあ、置いておくね」
「チッ」
今まで内気だった私。
親のいうことははいはいと聞いていた。
嫌なこともすべて。
でも、麻衣子をいじめてから反抗してる自分がいる。
なんだか怖い。
私は一日を部屋で過ごすことが多くなった。
朝、親と顔を合わせないように早めに家を出る。
ガラガラッ
「凛。おはよ」
私の幼なじみの桐山涼。
家族でカフェを経営している。
中学は別だが幼稚園からの幼なじみで初恋の人。
「おい。涼!凜ちゃんとイチャイチャしないで手伝え」
「何だよ!うるせえな」
涼は厨房に行った。
「凛、いつもこんな早くにいいのか?」
「うん。いいの。どうせ、心配してないし」
「そんなことないと思うけどな」
「涼には分かんないの」
私はアイスティーを飲んだ。
「凜ちゃん、オムライス」
「ありがとうございます」
ここのオムライスは美味しい。
卵はふわふわで、チキンライスはほど良いケチャップがきいている。
匂いを嗅ぐだけで今にもよだれが垂れそうだ。
「いただきます」
思い切りオムライスにかぶりつく。
「ん~。おいちぃ~」
「凜ちゃんいつもおいしそうに食べてくれるから嬉しいわ」
「おい凜。そろそろ行かねえと。時間!」
涼が階段を駆け下りて来る。
「え!もうそんな時間?」
時計を見ると8時になろうとしていた。
「あ、電車に遅れる」
「仕方ねえな。送っていくよ」
私は、涼の自転車の後ろに乗った。
「しっかり捕まれよ」
そういうと、自転車は勢いよく走り出す。
私は涼の腰に腕を回した。
私は、ぎりぎり時間に間に合った。
「涼。ありがとう」
「おう。じゃあ」
私は走って教室に入った。
ガラガラッ
「みんな、おは、よ」
目の前の光景に目を疑った。
麻衣子が茉奈の靴をなめていた。
「あ。凛、やっと来た」
茉奈は私の方に近づいてきた。
「茉奈。どうゆうこと?」
「何が?」
「だって今、麻衣子・・・」
「あいつ、今日から私の奴隷になったの」
「奴隷!?」
「だってさ、お金、取られたんだよ?」
「・・・」
「だから、何でも言うこと聞くって、自分で行ったんだよ。ね、麻衣子?」
麻衣子は首を縦に振った。
「じゃあ、麻衣子。凛の靴もきれいにしてあげな」
「え!?でも、私は・・・」
キーンコーン カーンコーン
ガラガラ
「はい。みんな席について」
チャイムのおかげで助かった。
「チッ」
茉奈は舌打ちをして席についた。
私も席につく。
ピロリ~
メールだ。
送信相手は、麻衣子だった。
【凜。お願い。茉奈に言ってやめさせて。
私、凜のこと信じてる。
凜の言うこと何でも聞くから】
私は麻衣子の方を見た。
目が合い私は目をそらす。
ピロリ~
また、麻衣子からだ。
【話したいことがある。
放課後、体育館に来て】
「凜ー。次、体育だよ」
「うん。今行く」
私は携帯電話を机に置いて茉奈たちのところに行った。
体育は先生が休みで自習になった。
「私、気分悪いから保健室行くね」
茉奈は保健委員の内田さんと保健室に行った。
「茉奈、大丈夫かな」
「サボりでしょ」
心愛が言った。
「だよね。てか、いじめ、やばくない」
彩加が言う。
「でも、茉奈に逆らったらいじめられるし・・・」
真琴が言った。
「じゃあさ、自然といじめるの止めない?」
私はみんなに提案した。
「それ、いいかも」
彩加が言う。
「やめようって言わなければいいのか」
心愛も言う。
「凛。ナイスアイデア」
「うん」
これで、麻衣子をいじめずに済む。
私はそう思った。
授業が終わり、私たちは茉奈の様子を見に保健室に行く。
「先生。茉奈は?」
「天壌さんなら、教室に戻ったわよ」
私たちは教室に行く。
「茉奈。心配したよ。大丈夫?」
彩加が茉奈のところに駈け寄る。
「うん。大丈夫」
「私たち、着替えてくるね」
「うん」
私たちは更衣室に行った。
「茉奈、元気じゃん」
「嘘バレバレ」
「いつも偉そうにさ、何様ってかんじ」
「あ!最近荒木くんと居なくない?」
「確かに。別れたのかな」
心愛と真琴と彩加が話す。
「凛、お似合いじゃない?」
彩加が私の顔を見て言った。
「え!」
「確かに」
心愛も言う。
「凛かわいいもん。荒木くんとお似合いだよ」
「そんな事・・」
「狙えば。荒木くんのこと」
「いや。彩加の方がお似合いだよ」
キーンコーン カーンコーン
「げ、遅刻する」
私たちは体育館に向かう。
「お前たち、遅刻だぞ」
「「すいません」」
