クローバー
「…ウタ、コウタ!!」


冷たい!

僕の顔に水がかけられた。



「せ、先生…」


僕は先生に抱きしめられていた。


「バカ野郎! みんな心配してたんだぞ!!」


おかしいな。

先生の顔が泣いているように見える。

僕の目、まだぼんやりしてるんだな。


「こんな暑い日に水も飲まないで!」

「先生…。ほら、見つけたんだ」


僕は右手をゆっくり上げた。


「そうか…。コウタ、がんばったな。よくやったな」


僕の耳もおかしくなってしまったのかもしれない。

先生の泣き声が聞こえるんだもの。



先生がぎゅっと僕を抱きしめていた。
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