○○彼氏
「好き……って…」



「ここ座るから」



そう言い、櫂はわたしの向かい側の席に座った。



「香純。何があったか話せ。そうしないと謝るもんも謝れねぇだろ」



「………うん…」



消え入りそうな声で返事をしたわたしに櫂は、ホッとしたような顔をした。

< 19 / 316 >

この作品をシェア

pagetop