○○彼氏
わたしが驚いて声も出せないでいると…



「香純…?気に入らなかったか?」



心配して櫂がわたしに聞いて来た。



「あ、ううん…違うくて……あ、う、どうしよう…言葉に表せない……何か…その……」



言い淀むわたしを櫂は黙って見ていた。



「あの……嬉しく、て…っう…っ……なんて、言ったら…いいのか……っわか…ん、ない…っの……」

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