【完】ズルい瞳[短編]
「じ、じゃあ行こうか?」
緊張はしつつも、美佳はしっかりと佐々木くんの隣をキープ。
嬉々としたオーラを纏わせていた。
そして佐々木くんもまた、美佳を愛おしそうに見つめ
その横を楽しそうに歩いていく。
「…………」
このまま2人きりにしても
全然問題ないくらいの熱々ぶり。
「慎司、同じ電車でずっと一緒だった美佳っちに一目惚れだったんだってよ」
「え!?そうなの!?」
「おぉ。そして、俺はあおい姫にゾッコンLOVEだけどな?」
「わぁ、美佳ホント良かったねぇ」
「うん。軽~くスルーされた俺の気持ちは全然良くはないけどね」
幸せそうな2人の後ろを
少し遅れて歩く私達。
だけど今日はもう私達、用済みかもね。
「あ、あおい姫!俺達もさぁ、このままトンズラ……」
♪♪♪♪
信之介くんが何か言いかけた時
信之介くんのものであろう携帯が鳴り響いた。