闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


そう。今話しているのは翠玉の兄、翔だ。


「で、本題は何なんだ。」


『総理がとうとう尻尾を出してきた。 』


「と言うことはそっちの団長さんも動き始めたってわけか?」


『そう言う事だ。翠玉はそこから出す。荷物をまとめておいて来れ。』


「りょうかい。」


『あと、明日翠玉に会う。』


「…そうか。良かったな。それじゃぁ明日にはそっちに荷物を運んでおくから。」


『助かるのよ。』


「いや。どうってことないさ。じゃぁな。」


『ああ。明日。』


と言って、俺は通話の終了ボタンを押した。

「さて、この屋敷ともおさらばか。今日のよるは忙しくなりそうだな。」


と、俺倉本久志は元の仕事へと戻った。

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