大好きな桜の木下で
そのまま私は無言で家を出た。

今日もいじめられるのだろうか。

いつもはそんなことばかり考えて

ビクビク怯えながら学校に行く。

しかし、今日は違った。

夢のことが頭から離れない。

いつもと違う夢。でも、いつもの桜の木下だった。

あれは、お母さん…?

なんであんなにニコニコしてるんだろう。

わからない

わからない。

もしあれが、お父さんと住んでた頃のお母さんだとしたら、あの頃の生活に戻りたいな。

また、優しいお母さんに戻って欲しいな…。

そんなことを考えて、気づいたら教室の前まで来ていた。

いじめられる

突然目の前に置かれた現実に気づき、胃がチクチク、胸がきゅぅーと、締め付けられる感覚に襲われた。

もう、こんな生活やだな。


がらっ

しーーーーーーーーーーーーーーーーん

いろいろ、罵声を浴びせてきた

殴ってきた

でも、本当に今日は夢のことで頭がいっぱいで全く気にならなかった。

志穂たちは、完全にブチ切れ。

あしたなにされるが分からない。
こわいやばいうええあ

そんな変なことも考えながらまた、夢のことを考えた。

なんで私はあんなに夢が気になるんだろう。

お父さんとお母さんが出たから?

そもそもあの桜の木は存在するのかな?
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