学校一の王子の恋愛ゲーム


「ゲームなんて知らないよ。」


「まだ言ってるの?」


「だって、ゲームって言っても不可抗力じゃない。」


「しょうがないじゃない、彼は最強の不良なんだから。」


そう言った彼女は目を輝かせた。


「もしかして、姫狙ってる?」


「何言ってんの?うちが狙うのは神代しかないじゃない。」




またか、と優芽は思った。




凜羽は「最強」と聞けば目を輝かせ、相手に挑みに行く。




「そんなことして、生きて帰ってこなくても知らないよ…。」




本気でそう思った。




学園長、神代恭弥はとにかく最強らしいのだ。


凜羽は確かに強いけど、言っても聞かないし、止めようとしても無駄。


この塲で必ず突っ掛かって行くだろう。


止めることはすでに諦めモード。




「神代に会えるなんて、めったにないチャンスだもの。」





< 2 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop