俺様不器用男子の甘い愛情
次の日、HRで体育大会の種目を決めた。
基本的に体育委員の子が中心になって決めるんだけど………
「では、男子サッカーの記録係をやってくれる人いますか?」
「はい!あたしやります!」
「去年も記録係だったから今年も!」
この中に混じってあたしも手挙げないと!!
隣の席の隼世くんを見ると、急かしてる様な目付き。
ええーい……もう、手挙げちゃえ!!
「はいっ……あ、あたし……や、やりたいです…」
その瞬間に集まる女子の皆様の冷たい視線。
視線がものすごく痛いです……。
この気まずい雰囲気どうしよう……
「東条さんでいいと思いまーす。実際、勉強得意だし記録もスムーズでしょ?」
恭平くんの助け船!!
その言葉には数人の人が頷いてくれた。
「俺も。彼女だからとかそーゆうのじゃなくてコイツ運動神経ねぇから足引っ張るし。記録係がちょーどいい」
えっと、隼世くんも助けてくれたんだよね?
この直球な言葉にみんな納得してくれたらしく体育委員が黒板にあたしの名前を書いた。
「それでは、男子サッカーの記録係は東条さんにお願いします」
恭平くんと隼世くんに助けられて一安心です………。