俺様不器用男子の甘い愛情



ささっと簡単に朝ご飯兼お昼ご飯を作る。


その間、璃玖と隼世くんはテレビゲームで対決中。


カチャカチャとコントローラーを動かす音だけがリビングに響く。


「っ……先輩少し手加減して下さい!バカですか!?」

「はぁ?璃玖が弱すぎんだろ」

「隼世先輩ヒドイですっ!お姉ちゃん!俺、先輩キライ!」

「お前だけロードワーク増やすぞ、コラ」

「はいはい。ご飯出来るから、そろそろゲームやめてね」


二人して声を揃えて「はーい」って。


対立してるくせに、こうゆうとこ気が合うんだから。


面白くてついクスッと笑ってしまう。



ご飯を食べてても、どっちの方が量が多いとか少ないとか。


小学生ですかっ!!


でも、こんな暖かい休日も悪くないです。


「俺ずーっとお姉ちゃんといる~♪ご飯美味しいもん」

「鈴夏ちゃんどうするの?璃玖がいてあげないと」

「スズちゃんも連れて来れば解決でしょ?」



かわいい笑顔でふわっと首を傾げた。


それを見て隼世くんは不機嫌そう………。


なんだか、あたしって幸せ者ですね。


また自然と笑顔になります。


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