俺様不器用男子の甘い愛情
ご飯を食べたら、璃玖も気を使ってくれて出掛ける準備。
近所の公園でお友達とサッカーをするそうです。
「隼世先輩!お姉ちゃんに手出したら、怒りますからねっ!」
「おせーよ。もう手出しちゃった~」
「二人とも、もういいから!行ってらっしゃい璃玖!」
「行って来まーすっ」
璃玖が家を出てふぅーっとため息。
楽しいけど、二人をとめるのは大変です……。
待ってたかのように、隼世くんはあたしを後ろから抱きしめた。
いつまでたっても慣れない。
心臓がドキッと飛び跳ねます……。
「茉璃は彼氏より弟かよー」
「拗ねないでよ。あたしは璃玖も好きだけど、隼世くんは特別です」
「あっそ。少しは照れて言えよ……直球すぎ」
「たまには、隼世くんを照れさせたいです」
いつもドキドキするのはあたしだけ。
たまには仕返ししたいのです。
これは隼世くんに秘密だけど、ね?