俺様不器用男子の甘い愛情



背中にくっつく茉璃を一旦、引き離して俺の胸に抱きつかせた。


腕の中で余裕なさそうにオドオド。



「逆に質問。俺の好きなとこは?」

「こ、答えなきゃダメ……ですよね?」

「分かってんじゃーん」


目を泳がせてしばらく考える仕草。


早く、って頭を撫でれば顔を真っ赤にして呆れた感じでため息。



「隼世くんのですね……優しいところが好きなのです」

「そこだけ?」

「ううん。たくさんあり過ぎるので一部を抜粋しました」

「お前やっぱ最高にかわいい」

「あっ、褒めてくれるところも大好きですよ」


褒めるってゆうか………


俺はいっつも茉璃に対して思った本心言ってるだけだし。


それに最近ますます思うこと。


茉璃以上にかわいい女って、この世にいないと思うぜ。


自分でもバカじゃねぇのって思うほど、好きなんだって。


だからさ………



「もう少し自惚れていんじゃね?」


< 199 / 334 >

この作品をシェア

pagetop