俺様不器用男子の甘い愛情
それから、また考え込むように天井を仰ぐ。
顔を赤くしながら話すもんだから、また特段とかわいいわけで。
「一目惚れ……。どんなところに惚れてくれましたっ?」
「なぁ。なんでそこまで恥ずかしい質問されてんの、俺」
「だっ、だってー……気になるじゃないですか!」
「んじゃあ、本気で答えるけど」
興味津々にアイツは首を激しく縦に振る。
向けられるのはキラキラした期待の眼差し。
あ~……ほんっとにかわいい。
「その純粋そうな笑顔と、素直そうな雰囲気に惚れた」
「う、うわぁ~……意外とドキドキするんですね……」
「そのくせして俺のことフッてんじゃんか!有阪くんが好き~とか言ってよ」
「あの時はまだ隼世くんの良さを知らなかったからです!」
「あっそ」
はぁー………案外照れる。
そんな俺の気も知らずにべったりくっつく。
さて、どんな風に仕返ししてやるか。
俺ばっか恥ずかしい思いすんのは不平等。