俺様不器用男子の甘い愛情
ほんとはもっと笑わせてやりたかったんだけどな~。
嬉しいって言いながら涙を拭う。
「隼世くん。ほんとに大好きです……大好きで大好きで……どうしよう…」
「そんなに茉璃に好かれてんの幸せだな」
「ううん!あたしの方が、隼世くんから幸せたくさんもらってます」
「じゃあー……その幸せ少しずつお返しして?」
そう言った瞬間、俺のネクタイをぐっと引っ張って背伸びした茉璃。
そのまま、強めに触れた唇。
あ………茉璃からキス、された!?
ほんの一瞬だけのキスだけど、消極的な茉璃が頑張ってくれた。
マジで好き………。
「お、お返ししました……」
「かわいいことしてくれるね、ほんと」
「あたし……隼世くんしか見えてないので…。これからも、よろしくねっ?」
「もちろん。俺以外見るの禁止」
「ふふっ……隼世くんもですよ」
今度は、どちらからともなくキスした。
俺はとっくに茉璃しか見えてねぇっつーの。