俺様不器用男子の甘い愛情



休み明けの学校の月曜日。


隼世くんや恭平くんがやっと、試合を全て終えて登校。


恭平くんは悔しそうに「負けちゃった~」って玲菜に溢す。



「隼世くん。おはよ!あと、試合お疲れ様でした!」

「ありがとな、茉璃。でも3位だった」

「3位でもすごいですよ!みんな、すごいって褒めてました」

「でもやっぱ……悔しいかもな~。最後だったし」


苦笑するだけで、きっと隼世くんは本当の表情は出してない。


悔しいくて、ツライ気持ち隠してる。


なんとなく………


なんとなくだけど、隼世くんが我慢してるの分かります……。



「隼世~!三送会来週に決まったって!」


恭平くんがいつもの笑顔でスマホを掲げた。


みんな……我慢してるよね。


「璃玖から一斉送信できてるよ」

「ん、ほんとだ。来週の金曜にやるんだ」

「あと、三送会の時までに次の主将決めなきゃな。誰がいいかね~」

「まだ悩んでる」


悔しがってる暇ないんだ。


隼世くんを近くで見てて痛感。


すごいね、主将さん……。


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