来い恋
「いえいえ!本当に変なんだって。自分の事は自分が一番わかってますから。
本当に似合ってないんです本当に・・・それに今日、観光して疲れちゃったんで、
このままで・・・おやすみなさい」
私はソファーから立ちあがりベッドに向かおうとした。
が、忘れてた。すっかり忘れてた。
亮輔さん私のバスローブのひも持ったままだった。
紐を持ったまま私が立ったもんだから紐が自然と引っ張られた状態に
なって紐が・・・紐がするっとほどけて・・・あー。
「芽衣って大胆♪」
ぎゃー!前はだけてるし!大胆の後に音符ついてるし
私は慌ててしゃがみこむが
しっかり見られたよね。全部じゃないけどその面積が小さすぎる部分とか・・
あーもう嫌。
「芽依」
「・・・・」
あー、結び目を瞬間接着剤かなんかで止めておけばよかった。
「芽衣!」
びっくりして顔を上げると
顔を真っ赤にした亮輔さんが私の前でしゃがんで同じ目線で見つめる。
「芽衣、ヤバいわそれ・・・本当に」
そんな顔を赤らめて言わないでよー。恥ずかしすぎる。
「もうーこんな姿みせたらお嫁に行けないよー」
あー泣きたくなってきた。
「それは大丈夫。芽衣は俺がもらうんだからさー」
なんか何を言っても、亮輔さんのされるがままなのかも・・・・
うなだれるてると
耳元で「似合うからもっと見せて」って言われた。
最後の足掻きの様に首を横に振るが
諦める気配は全くなく、最後には私のバスローブの襟を掴むと
がばっとはだけさせた。
慌てて手で、下着を隠すが男の人の力には到底勝てず
無理やり腕を掴まれて立たされた。
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