来い恋
「説得・・・」
「・・・君たちに別れてくれとか言ってる訳じゃないんだ。原田は自分が海外に行ったら
君と離れ離れになるのが嫌なんだろう。だからと言って直ぐに結婚って言うのも君の
気持ちとかもあり随分悩んでいるみたいでね。でも実際問題時間もないんだ。
まだ付き合いだして2カ月くらいしか経ってないから原田も余計に慎重になりすぎてる。
今後の事も含めてよく考えてほしいんだ。
それと・・・出向の話はまだ口外しないでくれ」
課長の言ってる事は理解できたが、私の頭の中は真っ白になってた。
「柴田課長・・・」
「ん?」
「私がもし彼と一緒に付いていくと言えば彼は・・・すぐにでも出向を承諾するんですか?」
「それはわからない。君が本当に付いていきたいと思わなければ・・
君のために今回も蹴るか君を残して一人で行くか・・だな」

そういうと課長は席を立ち伝票をもって
「今後の事を2人でよく話しあってくれ」というと店を出た。
私はしばらくその場から動けなった
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