来い恋
家に着いたのは12時ちょっと前だった。
案の定亮輔さんは起きていて、
私の顔を見て安心したのか抱きついてきた。
「りょ・・亮輔さん・・・どうしたの?」
「家に芽衣がいないのは寂しいって実感した。
あー。イギリス一人で行ってたら多分俺死ぬわ・・・」
冗談でもうれしい・・・・
一緒にいる事が当たり前になった今、離れることなんか
私も出来ない。
「亮輔さん・・・私幸せだよ・・・」
「俺も・・・あーキスしたい。でも芽衣、酒臭い・・・しかも酒が強いのがムカつく」
???
「なんで?」
「やっぱさ~~。『あ~ちゃっと酔っちゃったみたい』って俺に
もたれかかるとか・・・あれいいよな~~」
「ごめんなさいね。多分私といると一生体験出来ないから・・」
亮輔さんから離れようとするが離してくれない。
「ちょ・・ちょっと・・・私これからお風呂入るんではなしてください。」
でも離してくれない。上目使いで睨むと
「くそ~~酒臭いけど我慢できん!」
そう言ったかと思うと私の口を塞いだ。
私も最初は抵抗したがもう諦めた。
長いキスが終わると
「明日、次長たちに結婚の話と芽衣の退職の話をするから・・・」
私は黙って頷いた。

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