来い恋

報告と指輪

翌日、私と亮輔さんは次長に結婚してイギリスに付いていくこと
そしてこの会社を退職することを報告した。
「おめでとう!よかったな、原田。思いが通じたか~」
「おかげさまで・・・」
2人の会話をキョトンとした顔で見てしまっていた。
「あ・・あの?次長は私たちの事を・・・」
次長は立ち話もなんだからと社食の横の従業員用の喫茶店へ
「こいつの同期とか俺らは知ってたよ。女性と違ってそんなことペラペラ喋らないからね。
知っていたのは極僅かだけど・・・ばれたのは・・・あの時だったな?」
あの時というのは恐らく1回目の出向を断った時だろう。
次長はニヤリと笑うとアイスコーヒーを飲んだ。
「次長!もう・・・彼女知ってるからいいですって・・・」
どうやら人に指摘されるのは嫌みたい。
「吉野ちゃん」
「はい」
急に名前を呼ばれて背筋を伸ばした。
「仕事を辞められるのは本当に残念だけど、原田のこと頼みますね」
「はい・・・」
「ところで結婚はいつするの?」
そ・・・そうじゃん。私結婚するって決めたけどそこから先の話
全くしてないじゃん。
ってか話し合いもしてないかも・・・
私は亮輔さんの方を向いた。
< 159 / 176 >

この作品をシェア

pagetop