来い恋
「・・・・好き」
自然に出てきた言葉は好きだった。
「芽依・・・」
「どこが好きだとかわかんない。でも・・でも好き。・・・大好き
亮輔さんといると凄く楽しいし、仕事で忙しくって会えない時は凄く寂しい。
ただ、私は恋愛経験がないから初めてされる事とかに異常に反応しちゃうって言うか
・・・でも嫌じゃないんです。・・・だから・・だから・・」
私が一生懸命言葉を探していると亮輔さんが私の頬を両手で包み込むように触れる。
「俺も芽衣が凄く凄く好きすぎて・・・本当はめちゃくちゃにしたくなる」
「・・・・」
だめドキドキが亮輔さんに聞こえちゃいそう。
「だけど、自己満足にはなりたくなかったんだ。・・・
でもやっと芽依の本心が聞けた。」
私も好き・・・こんなに好きだったなんて今まで気がつかなかった。
ただ単に初めてづくしでそのことで頭がいっぱいで
自分の気持ちに気がついてなかったのかもしれない。
「キス・・してもいい?」
耳元で囁かれる
もう何も言えず黙ってうなずいた。
< 63 / 176 >

この作品をシェア

pagetop