来い恋
「芽衣、出ようか」
亮輔さんはさっさと席をたちレジへと向かう。
私は慌ててタウン誌を本棚に戻し店をでた。
車に乗ると亮輔さんはナビを操作しはじめた。
一体どこへ行くんだろう。何も決まらぬまま店を出たので
何処へ行くのかわからなかった。
だが亮輔さんがナビのタッチパネルで目的地にあの人気テーマパークの名前を
打っていたのにびっくりした。
「え!テーマパークに行くんですか?!」
「うん。だって行きたいんでしょ?」
亮輔さんはタッチパネルのルート検索を見ながら答えた。
「でも・・・時間が・・今から行ったって着くのは夕方じゃないんですか?
日帰りじゃー無理かと・・」
「日帰りは無理だよ」
「無理ですよね。じゃあ・・・」
「もちろん泊りだよ。それで今から出発するんだけど
ホテル予約してないからテーマーパークに近いホテルをスマホで検索して
電話で部屋が空いてるか確認してほしいんだ。」
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