来い恋
そんな訳私は、必死になってホテルを検索している。
ある程度目星をつけ、
部屋が開いているか、室料はいくらか、など問い合わせをし
部屋が決まった。
そこはテーマパークに隣接しており、ホテルからもパークの出入りが出来る
ホテルだった。
偶然だが1部屋のみ空室があり予約できた。
前から憧れてたホテルに泊まれることになり
私のテンションはマックスだった。
「よかったな」
「ありがとうございます。でも本当にいいんですか?」
「言いも何も今さらキャンセルは厳しいだろう。っていうか、俺も
結構楽しみにしてるから気にするな。」
亮輔さんはアクセルを踏んで、スピードを上げた。
凄くうれしいんだけど、長距離運転だって楽じゃないのに
そもそもこの旅行も2時間前に突然決まった訳で・・・
何だかいつも亮輔さん任せというか、私がしてあげることが何もなく
申し訳ない気持ちになる。
ふと数日前に薫と話した事も思いだし、胸がチクリと痛んだ。
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