*総PV2億突破御礼*完


今日もてくてくと歩いて癒しのカフェへとやって来た。


けれど、今日はなんだか雰囲気が違うような気がするのは気のせいだろうか?

路面に面したテラス席にまでお客さんが溢れている。

いや、お客さんが多いのは別に不思議じゃない。

人気のカフェだしね。



でも、そのお客さんたちは全員女性たちで……なにやら店内の様子を窺っている。

店内で何かやっているんだろうか?

女性たちの表情は、なんだか少し頬が紅くて……何かに見とれる感じ。

何なんだろう? この状況は。

気になって早足で店内への入り口へと進み、透明なガラス扉を引いて開けた。



驚いたことに、店内のお客さん全員が女性だ。

え、こんな日もあるんだ?

いつもと違う風景に若干ビビりながらも、ウェイターさんがやって来るのを待つ。

ほどなくして何度か接客してもらったことのある男性スタッフがやって来た。


「おひとり様ですか?」

「はい」

「申し訳ありません、今はカウンター席しかご用意できないんですが。それでもよろしいでしょうか?」

「構いません」


本当に申し訳なさそうな口調で言うから、嫌とは言えない。

別にカウンター席がイヤなんじゃないんだけど。
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