*総PV2億突破御礼*完
彼に案内されて座ったのは、カウンターの最奥。

ふたつ席を挟んだところには、ふたり組の女の子たちが座っていた。

カウンターを挟んだ斜め前ではスタッフさんたちがせわしなく働いていて、とっても忙しそう。

今日は平日の午後だというのに、なんでこんなに満員なんだろうか?

不思議に思いつつも、メニュー表をパラパラとめくる。


だが、あたしの疑問は、すぐに解決したのだ。

近くに座っていた女の子たちの会話で。



「ねーヤバくない?」

「ほんっと! かっこいいよ、マジで神レベル!」

「彼を見れるなんて、今日めっちゃラッキーだよね」

「そうだよ、彼がシフトに入った日に店内に入れるだけでレアものだもん。あーかっこいいなー彼女とかいるのかな?」

「えーいてほしくない!! だってあたしの彼氏になってほしいもん!」

「アンタ彼氏いるじゃん」

「あんなのは、彼に比べたら芋よイモ!」

「たしかにね、こんなイケメンそうそういないし……あーメアドでも番号でもいいから知りたい」



彼女たちの会話を聞き、改めて店内を見渡す。

すると、いつも見ないスタッフさんがいることに気が付いた。


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