*総PV2億突破御礼*完
言葉を放ったのは、高瀬さん。

あたしのテーブルにレモネードとケーキを置きつつ、金髪美女に視線を向けている。

え、あんなにキレイな人に向かって、そんなこと言うの?


高瀬さんが?



ポカンと口を開けて彼と金髪美女を見ていると、彼女は気まずそうに顔を上げて高瀬さんの方を見た。



「コスプレじゃないんですけど」



その上目づかいったら……可愛すぎる。

高瀬さんの表情を窺う彼女。

でも、先程の発言にムカついたのか……口調は少しだけ強めだ。



「はぁ? 金髪なんて似合わねぇんだよ、お前は。さっさと、その気持ち悪い頭何とかしろ」


「なっ! そんなに言わなくても!」


「うっせえ、黙れバカ。つか、お前は来んなって言っただろ」


「い、いいじゃないですか! 私が来たって!」


「さっさと帰れ」




言い合う彼らは、完全にふたりの世界に入っているようだ。

会話に入り込む隙がない。

高瀬さんが女性と話すこと自体が珍しいからか、周囲の女性のお客さんたちもふたりの関係が気になっている様子。

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