【完】私と先生~私の初恋~
「あ、そこに座って。」
促されるまま、ソファに座る。
先生も私を向くように床に座ると、そこからしばらくの沈黙が流れた。
「…それで…一体何があったんですか?」
先生がゆっくりと口を開いた。
私は黙ってうつむいた。
「…話せる範囲で構いませんから…」
そう言って先生はまっすぐ私を見た。
私は少しずつ、話し始めた。
去年の冬、母が再婚すると言って23.4歳位のガラの悪い男を連れてきたこと。
春休みが始まってすぐ位の時、寝ていたところを男に体を弄られたこと。
それからは家で眠るのが怖くて、夜中は外で過ごしていたこと。
でも体調が悪くなり、仕方なく家に戻って眠っていると、男に襲われ、慌てて家を飛び出して来たこと。
気がついたら先生にメールを送っていたこと。
私はただ淡々と、どこか他人事の様に話をした。
話している間、先生は真剣な顔をして下を向き、眉間にシワを寄せながらうんうんと頷いていた。
私が話すのをやめると、ふたたび沈黙が訪れた。
空気が重苦しく、心臓が締め付けられるように痛くなっていく。
チラッと先生を見ると、今まで見たことのない無表情な顔で、ただ目だけは何かを睨みつける様にじーっと床を見つめていた。
いつもニコニコと穏やかな表情をしていた先生の顔とのギャップに、私の背筋は少しだけゾクっとした。
何だか怖くなって、私も下を向いた。
促されるまま、ソファに座る。
先生も私を向くように床に座ると、そこからしばらくの沈黙が流れた。
「…それで…一体何があったんですか?」
先生がゆっくりと口を開いた。
私は黙ってうつむいた。
「…話せる範囲で構いませんから…」
そう言って先生はまっすぐ私を見た。
私は少しずつ、話し始めた。
去年の冬、母が再婚すると言って23.4歳位のガラの悪い男を連れてきたこと。
春休みが始まってすぐ位の時、寝ていたところを男に体を弄られたこと。
それからは家で眠るのが怖くて、夜中は外で過ごしていたこと。
でも体調が悪くなり、仕方なく家に戻って眠っていると、男に襲われ、慌てて家を飛び出して来たこと。
気がついたら先生にメールを送っていたこと。
私はただ淡々と、どこか他人事の様に話をした。
話している間、先生は真剣な顔をして下を向き、眉間にシワを寄せながらうんうんと頷いていた。
私が話すのをやめると、ふたたび沈黙が訪れた。
空気が重苦しく、心臓が締め付けられるように痛くなっていく。
チラッと先生を見ると、今まで見たことのない無表情な顔で、ただ目だけは何かを睨みつける様にじーっと床を見つめていた。
いつもニコニコと穏やかな表情をしていた先生の顔とのギャップに、私の背筋は少しだけゾクっとした。
何だか怖くなって、私も下を向いた。