浅葱色に射す一筋の光





  土方「白無垢の手配しておく…何か必要なもんあるか?」


  優輝菜「あ…そうそう………

     ピストルの弾の補充!!!」


  土方「……………………………………。

     色気もクソもねぇ奴だ!

    祝言に必要なもんだよ!!!」


  優輝菜「え~~~~~~~~?

 知らないよ~…未来では白無垢着ないし…」


    土方「そうなのか?」


 優輝菜「うん。ウェディングドレスって言って…

    純白の外国製が主になります」


    土方「……着たかったか?」


  優輝菜「そりゃ~!女の子は小さい頃からの夢ですからね…」クスッ


  土方「それは…いつ頃日本に入ってくるんだ?」


  優輝菜「お前が天寿を全うしても無理じゃない?

  いつからか…なんて…知らないよ…

  あ…ちなみにお母さんもウェディングドレス」
 

  土方「…そう言や…母上のホトガラあるって言ってたよな?見せろよ…」


  優輝菜「あぁ。そうだったね…ちょっと待ってて?」


  ガサゴソ 鞄をあさり、ミニアルバムを取り出す


  私の赤ちゃんの頃から…族の時まで…


    土方「これ、お前か?」


 指さすのはお母さんに抱かれた小さな私


  土方「可愛いな……で、これが姉上か?」


    優輝菜「お母さんですよ」


     土方「これが母上…」


    私より美しい母親を持つと、

       娘も苦労する…。


  土方「まさか…とは思うが、

     母上の横にいる色男は…」


     優輝菜「お父さんです」


  土方「……お前が美人な訳だな……」


 優輝菜「…そう?お母さんのが綺麗だからね

    あまり嬉しくないわぁ………」


    土方「この時の母上は…」


  優輝菜「多分22歳。学生結婚だから…」


       土方「ほぉ…」


  アルバムをめくっていく土方は目尻が下がりっぱなし…



 
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