浅葱色に射す一筋の光




  平助「良い奴だな…お前は…」ナデナデ


     優輝菜「どうも」


   平助「腹減らねぇ?粥…食う?」


  優輝菜「っっっ!! 平助作れるの?」


    平助「作れるよ?食う?」


    優輝菜「うん。食べたい!」


    平助は一度手拭いを濡らし、

   優輝菜の額に置いて立ち上がった


  平助「待ってろよ~~!

    うんまいの作ってくるから!」


   優輝菜「うん。ありがとう」


  平助が部屋を出て優輝菜は目を瞑った


   平助可愛すぎる!キュン死にしそう


      スパンッッッ!!!


    土方「具合はどうだ?」


    優輝菜「結構元気!」


   土方は手拭いを取って冷やし、


      また額に置いた


   土方「良かった…平助は?」


  優輝菜「お粥作ってきてくれるって」


   土方「そうか…坂本さんは?」


    優輝菜「道場じゃない?」


      土方「何で…」


  優輝菜「暇だって言うから…

   平隊士に稽古つけて欲しいって

     お願いしたから………」


  土方「……客人になにやらせてんだよ!」


  優輝菜「坂本さんは…北辰一刀流免許皆伝ですよ? 千葉周作の弟の弟子で、
  
   江戸で習ってたんでしたっけ…」


  土方「しらねぇーよ。俺に聞くな!」


  優輝菜「ちょっと手合わせしてもらえば?」


  土方「こっちは忙しいんだよ!」


   優輝菜「あっそ。スミマセンネ…

    戻って仕事して下さい。

 わざわざお見舞いありがとうございます」


  土方「ククク…元気そうで何より…

      食ったら少し寝ろよ?」

 
   優輝菜「はぁ~~~~~い」


     土方「返事は短く!」


       優輝菜「歳…」


       土方「あ?」


     優輝菜「ありがとう」


       土方「何が」


      優輝菜「全部!」


    土方「ふっ!早く元気になれ」


    そう言って土方は部屋を出た…



    ーーーーーーーーーーーーーー


  
  優輝菜は平助が戻って来るまで寝た



    ーーーーーーーーーーーーーー

 

  
< 283 / 407 >

この作品をシェア

pagetop