浅葱色に射す一筋の光




  翔「総司の胸の音を聞くと幸せになれると 噂を流したのは私です。

  毎日胸と肺の音を聞 いて異常がないか…

 聞いてたんです。怪しまれないように…」


   土方「そうだったのか……………」


  翔「これから…マスクと言って、

  鼻と口を 覆い、菌を入らせないようにする物を作ります 。隊士全員分。。。

  外に出る際には必ず付け るように

  義務付けて下さい。取り敢えず、

  局長 、副長、幹部の分を作ります。

 あなた方も芝居 に付き合って下さい。」


    近藤さん「もちろんだ」


  翔「それから…隊士達がこれから

 増えま す。屯所が手狭になった時の移転先を考えて下さい。 寺や神社以外で…」

 土方「それは…誰かが何かやらかすのか? 」

 翔「…はい。…あの…2人にとって

   山南さん は…どういう存在ですか?」



   近藤さん「同士だ。大事な…」




 土方「あぁ。意見の食い違いはあっても、
  
  この組になくてはならない存在だ」

 翔「幹部で初めての切腹は…山南さんです」


   近藤さん・土方「っっっ!!!」


 翔「史実では…此処での居場所を無くしたか ら…肩身の狭い想いをした…と。

  これを塞げるの は近藤さんと土方さんだけなんです。もし、怪我をし、

  刀を振るえなくなっても…壊れ物を扱うのではなく、いつも通りに接してあげてくだ さい。 それから…彼にしかできない仕事を

 見つけ…居場所を作って上げて下さい」


  お願いします! と、頭を下げる翔。


 近藤さん「分かったよ。歳…頼んだ。

 それから私の用事には必ず同行させよう。

 彼は穏やかだから話し合いには最適だろう」

  翔「ありがとうございます。あと…

 江戸へ隊士募集に行く際には教えて下さい。

  絶対率いれてはならない人たちがいるんです」

     近藤さん「分かった」


  翔「まだまだ言わなければならないことはあるんですけど…………………………

     一つ一つ解決していきます」

 土方「分かった。お前は部屋で待ってろ。

   俺は少し近藤さんと話してから戻る」


    翔「はい。失礼します」


   土方「おいっ! 布団敷いとけ」



    コクッと頷き部屋を出た。。。




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