未完成と先生と
周りを見れば、私が行きたかった第一志望校の制服を着た人ばかりだ。
みんな自分の力で勝ち取った制服。
でも今私が着ている制服は…

「あっれ、ゆきちゃんじゃん!」
「のっち~!」
「戻ってきたの!? なら連絡してくれればいいのにぃ」
声をかけてきたのは同じ中学で同じ山城生だった のっち改め藤田乃々華。
中学でも山城でもよく一緒にいた。
でもまあ、中学卒業してから全く会ってなかったけど。
もし私が高校受かってれば毎日会えたんだよね…
< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop