カッパァ華
秀樹の料理をもくもくと、政吉も平らげていた。



「美味しかったか?」



「あぁ。美味しかった。ありがとうな、秀樹。 でも次はキュウリは、やめよか」



「せやな! 次は、近所のおばあちゃんにもらったナスビにするな!
残ったらもったいないからなぁ!」



「あぁ。極力、お父さん早く帰るから……」



「あ! せや! ちょっと待ってて!
俺、今日なお絵描きしたんを見せながら、話したいことあんねん!!」



秀樹は大慌てで、部屋に戻り描いた絵を取りに行っていた。






< 59 / 193 >

この作品をシェア

pagetop