先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~
「好きだよ。
好きすぎておかしくなりそうだ。」
「……ふぇ?」
「あのなぁ、俺は誰よりも菜月が好きで、大切で……触れたくてたまんねぇんだよ!
でもな、それ以上に……菜月を傷つけたくない。」
「……先……生……。」
「本当は毎日でも好きって想いを伝えたいんだよ!でも……俺の理性が……もたなくなりそうで……。」
「……でも……伝えてほしいよ?」
「……結果的に伝えなかったことが菜月を不安にさせてたんだよな。
……ごめんな?」
「……先生。」
先生の抱きしめる力が強くなる。
「菜月っ、好きだよ。」
「う、うぅ……(泣)」
「泣くなって、
これからはお互い思ったこと言っていこうな?」
「……うん。」
「あ、ひとついい?」
「ふぇ?」
「菜月はいつになったら俺のこと 啓太 って呼ぶわけ?」
「へ??」
「いつまでも先生って呼ばれるのイヤなんだけど。」
「だ、だって……先生は、先生だもん……。」
「でも2人のときは俺は菜月の彼氏だろ?
……それに……」
先生は顔を赤らめて
ぼそっと呟いた。
「それに……お前に触れようと思っても''先生''って呼ばれることでなんとなく触れるの拒んじまうんだよ。」
……。
そんな風に思ってたの?
「……ご、ごめんなさい。」
「……菜月……
啓太って呼んで?」
ぅ……
照れる……いきなりは……照れる。
「け、……けぃ………………
うわぁぁぁぁあ…………」
恥ずかしくって先生の胸に顔をうずめる。
やばい。
恥ずかしさで死ねる。
「俺のこと名前で呼べよ。」
ひぃゃー!
耳元で低音ボイス……
さらに俺様発動…………。
「け、けいた………………」
そう口から出た瞬間。
クイッ)
顔を上に向かされる。
そして、そのまま……
キスの雨が降らされた。
チュッ)チュッ)
「んっ、…………んっ……んー…………」
「んな、エロい声、絶対に他の男の前ですんなよ?」
「え、エロ?
し、しないよっ!ばかぁ!」
「どーかな。菜月ちゃんは天然だから。」
「し、しないもんっ!」
「なぁ、もう一回。つか、これからずっと2人の時は啓太って呼べよ?」
「…………啓太……?」
「ん。よくできました。」
そう言ってまた2人の唇が重なる。
「……菜月がいうと俺の名前ってこんないいものだったんだなって思うよ。」
それは、私もだよ。
菜月って呼ばれると嬉しくて、ドキドキして……
抱きつきたくなる。
「……啓太、好き。」
心の声がでてしまう。
「……珍しく菜月が素直だな。
俺も、菜月が好きだよ。」
ちょっと予定とは違ってたけど……
ラブラブ作戦大成功?!