先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~


「も、もしもし!?」


「あ、今勉強してたか?」


「ううん…………。なんか退屈で……(笑)」


「家おいで?」


「う、うん!いいの?」


「ドア開いてるからおいで。」


「すぐ行くっ!」


急いで髪を結いてドアを開ける。


「おぉ、早いな。」


「でしょ?」


「ん。おいで。」


部屋に入ると
涼しい風が体に伝わる。


ソファーに座ると啓太が横に座った。


なんとなく啓太の肩に寄りかかってみる。



「どした?」


「ううん……なんか、なんとなく?」


あの香水の香りがほんのりと香る。

啓太が笑って私の頭を撫でる。


< 48 / 54 >

この作品をシェア

pagetop