彼の秘密と彼女の秘密


「凛ーおはよー」

「瑠璃、おはようございます」

「ここってコーヒーあるの?」

クスクス

「もちろんありますよ」

凛は濃いめのコーヒーを2つ頼む。

「今日13時から記者会見でしょ?11時にはお迎えが来るから、その前に甘味行こうよー♪」

「いいですね。この辺で老舗の美味しい所があるんですよ」

「わぁーい!支度してこよー」

クラッシュのボーイズデニムにカットソー、真っ赤なパンプスにショルダーバッグ。
さすがモデル。似合ってるしスタイルがいい。

「ねぇ、甘味処でも食べて行っていい?」

「いいですよ。家用には買って行かないのですか?」

「買って行くよ。それと使用人さんって何人位いるの?」

「40人位かな?」

「40!?」

「まぁ裏の方がありますからねぇ」

「凛ってすごい人なんだねぇ」

「でも瑠璃の家もうちと同じ位すごい家なんですよ?」

「え?」

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