彼の秘密と彼女の秘密
瑠璃はまだ呉服屋さんと何やら話込んでいる。
髪飾り等でも探しているのだろう。
僕は嵐と先ほどの斉藤の電話の件と今後について話をする。
「瑠璃、もう帰るけど、大丈夫ですか?まだいますか?」
「もう大丈夫だよ!帰ろっか!!」
「やけに元気ですねぇ。何かいい髪飾りでもありました?」
「内緒だよー!ねぇ、嵐、仕事いつからになりそう?」
「そうやなぁ。調整もあるから1週間位かな?
凛、瑠璃ちゃんの身体に赤いもんちけるんじゃねぇぞ。仕事にならんくなるわ」
「嵐は下品ですねぇ。そんな事言われなくてもわかっていますよ」
「嵐の変態っっ!!」
「待てっっ!!何で俺が下品で変態なんやっ!!」
帰りに甘味処でくずきりを食べて帰ってくる。
「瑠璃、少しの間、部屋で待っていてください。後でちゃんと説明しますからね」
「わかった...」