彼の秘密と彼女の秘密

桜並木の所まできて河原に座る。

もうちょっとで満開だなぁ。
雨降らないといいけどなぁ。

そんな事考えてたら後ろから声がした。
凛かな?

「瑠璃ちゃん?」

振り返ると知らない男の人が。
でもこれまた美人。

あなたはお人形さんですか??

「えええぇぇと...。どちら様ですか?」

「凛の友達。嵐って言うねん。いやーほんまに瑠璃ちゃん綺麗やね」

「そんな事ないですよ。凛のお友達なんですね。最初びっくりしちゃいました」

「なぁなぁ。料理得意?」

「え?料理?一応一通りできますけど...」

「ほなさ、うちにご飯作りに来てくれへん?凛も俺も料理全ッ然ダメでなぁー。
毎日ピザと弁当とかやねん」

「嵐?ねぇ、誰の許可をもらって瑠璃ちゃんと話しているの?
そしてどうしてここにいるの?殺されたいの?」

凛が来た。
微笑んでいるけど目が笑っていない。背中に冷や汗がつたう。

今にも喧嘩が始まりそうだ。
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